地盤調査

■先月、設計していた住宅が着工し、今月また新規で設計を開始させていただきます。
このように、日々家の設計をしているわけですが、今日は、間取りが確定するとすぐに行う作業「地盤調査」について。

 
■「地盤調査」というのは、建物が建つ敷地にしたいして、建物を支える「支持力」つまり地盤の強さを調査すること。
 
■シープでは大きく二つの調査方法を選択します。
一つは、主に木造2階建て以下の住宅に採用することが多い「スクリューウェイト貫入試験」という方法、


もう一つは鉄骨造や、3階建て以上の建物の場合に採用されることが多い「ボーリング調査」という方法です。


この二つは、調査方法も、取れる試験結果も、費用も違うので、適切に使い分けなければいけません。
 
 
■地盤は直接見えないし、地域やその敷地そのもの、建つ建物によって全て違ってきます。調査してみないとわかりません。
 
地盤保証や調査方法、調査会社や、地盤改良が必要となった場合の工法など組み合わせでも費用や安全性や信頼性が変わってくるのでとても難しいと思っています。
 

■例えば、費用に限らず、とにかく安全に・・・というならば、とにかく過剰に改良工事をしていけばかなり安全側にはなりますが、その分多く費用が掛かってきます。もちろんお施主様のお金です。それも設計者として怠慢に思います。
 
かといって、ギリギリを狙いすぎて、自然沈下してしまうような地盤では、もちろんいけない。
 
一番良いのは「ギリギリセーフよりちょっと安全。」というラインと思います。
 

■それを知るために設計者は、いろいろな調査方法、計算方法、工事方法を研究して、経験を重ねて制度を高めていく立場・・・と思います。
 
これは地盤についてだけでなく、建物全体についてですね・・・
 
 
■ビジネスとして考えた場合、基本的にはなるべく、同じことを繰り返した方が、効率が良くなり利益率が上がります。

しかし、設計者、技術者としては、新しいこと、初めてなことも適度に織り交ぜながら、もちろん、新しいものに取り組むときには通常以上に余分に調べたり、比較検討しながら、確実性を担保しつつ経験を深めていくのが良いと思います。

このころ合いが難しく、毎回新しいことばかりしていると、物知りにはなりますが、いつまでたっても利益が出ません。(^^;これは企業として良くない。

設計者っていうのは、常に技術の向上と事務所の維持のバランスをとりながらやっていくものなんだろうな・・・

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