AIは建築を進化させるか?

AIは建築を進化させるか?

◼️僕は仕事用に電気自動車の日産リーフを使っています。

日々現場と事務所を往復するし、風太の散歩で掛川を往復しています。


で、リーフには運転支援システムのプロパイロットが付いています。

◼️使っている方も多いかもしれませんが、一応機能を説明すると、パイロットボタンを押すとその時の速度でアクセルを踏み続けなくても、速度を一定に保ってくれるし
、もちろん前に車が入れば自動でスピードを調節してくれます。


ハンドルについてはすごくて、しっかりと今いる車線を外れないように勝手にハンドル操作をしてくれます。

ちょっとしたナイトライダーです(古い)
攻撃したり、助けに来たりしてくれないですけど。

めっちゃ便利ですが、イレギュラーには対応できないのでハンドルから手を離すことはできないし、一瞬も視線を前から離すことはできません。

喋りはしないけど、いろいろな警告音で知らせてくれます。ナイトライダーの赤ちゃんですね赤ちゃんですね

しかし、かなり自動運転には近づいている感じはします。

◼️これはつまり、大量のセンサー機能の発達ですが、いかに人間に近づくかと言うことが現時点でのロボットのベクトルだと感じました。。

◼️人がモノを造る時に考えられる人間の能力構成はすごーく大雑把にいうと「センサー」「コンピューター(AI)」「駆動体(関節)」そして、もう一つが「感情」ですね。

◼️先程のリーフのようにセンサー機能はかなり進歩していると思います。

細かな触感や微妙な感覚も、工業機械の自動化はかなり進んでいて、繊細な作業もこなせるようになっているようです。

◼️AIはまさに今、進化の途中で、ご存知のチャットGPTや将棋で人間に勝てるか負けるかというところまで来ています。コンピューターの大きささえ問わなければプログラム次第でどんなことでもできるのでは?

◼️関節や駆動体については、ガンダムのように大きくする事は物理的に難しいようです。。。が、人間サイズの駆動に関しては、かなりのことができそう。日常生活のように、多種多様のことを汎用な手先でこなすには、もう少し時間がかかりそうですが、「物品を生産する」と言う限定された作業についてはすでに人間に匹敵するか超えているかもしれません。

◼️さて、人間との比較の時に重要になってくるのは、やはり「感情」や「個人的なこだわり」、「センス」といったところになってきます。

これは、生物の特性に、個性や個体差があるのに対し、ロボットや機械、製造の特徴である均一性、むしろメリットと言っても過言ではない、この逆説であるからだと思います。

均一にしない方が良いものは、人間の方が向いていると言う単純な方程式です。

◼️もしその部分をロボットがクリアできるのだとすれば「AI」技術の学習機能でしょう。

◼️タイトルのAIで建築を進化させれるかと言うことに関して言えば、まず問題となるのは、建築をいかに個性的でなく、均質化させれるかと言うことにかかってくると思います。

建築のニーズにも様々で、そういった市場はAIを使うまでもなく近年、自動化するでしょう。

◼️人間の「個性」や「センス」、「個人のこだわり」がAIで対応しにくい理由の一つは、それらが学習からだけではなく、生まれてからのさまざまな体験、経験や人間関係などと学習とDNAとが絡み合って構成されているからです。

ただし、おそらく、均質なモノの方が、ロボットやAIに向いているのは確かだと思っていますが、個性的なモノや芸術的なモノ、個人のニーズに合ったモノがロボットやAIにできないとは思いません、

◼️建築、特に住宅で、僕たち設計事務所に依頼いただけるフリープランのデザイン住宅はクライアントの個性やこだわりがたくさん盛り込まれています。

ヒアリング自体にもテクニックが必要ですし、雑談をしながら話を膨らめたり、感情やこだわりに触れながら優先順位をつけていくこと。しかもそれを楽しい時間にすることはかなり複雑な同時進行判断をしていると思っています。

しかしこれも、「業務として結果を出す」という意味ではAIにできないとは言えません。クライアント自身の入力となりますが、AIが法律や予算、構造などの諸条件を踏まえて、的確な質問さえできれば、同様にクライアントの個性やこだわりまで網羅することはいずれできるかもしれません(クレームもつけやすくなりそうですが)

◼️建築家の造る芸術的な方が逆にAI化が早そうです。

音楽やグラフィックなどはすでにオリジナルな作品がAIででき始めていますね。

造る側の個性は(本来の、全くの0からの「創造」は違うけれど)評価しにくいので、AIに置き換えやすいですね。過去作品さえ膨大に入手力すれば消去法で創作(に近いモノ)ができる。むしろAIの方が得意かもしれません。

◼️これからドンドン産業も芸術もAI化、自動化は進んでいくのは間違いないですが、どこまで進んでも建築を、AIにとって変われないニーズがあるとしたら一つだけ。
クライアントが、「設計者と対話しながら造りたい」と望んでくれた時です。

一部分でも、そういったAI、自動化の隙間のある建築業界であって欲しいし、そういった時に選ばれる設計者でありたいと思います。

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